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YF-107 ( リダイレクト:F-107 (戦闘機) ) : ウィキペディア日本語版
F-107 (戦闘機)[えふ107]

F-107は、アメリカ合衆国ノースアメリカンが開発していたジェット戦闘爆撃機F-100戦闘機の発展型である。F-105との競争試作に敗れたため採用はされず、試作機はテスト機として生涯を終えた。
== 設計と開発 ==
F-100により強力なエンジンを搭載した改良型の戦闘爆撃機として開発が開始されたものである〔ミリタリーエアクラフト 1994年1月号 「アメリカ空軍戦闘機 1945-1993」 P152 デルタ出版〕〔航空ファン別冊 No.32 アメリカ軍用機1945~1986 空軍編 P158 雑誌コード 03344-8 1986年 文林堂〕〔Pace 1986, p. 39.〕。開発当初はF-100Bという名称であったが、間もなくF-107Aの名称が与えられた。アメリカ空軍からは1953年10月20日に3機の試作機の発注があり、1954年8月には追加で6機発注されている〔Jones 1975, p. 268.〕。
F-100の機体を改良するにあたって、機首にレーダーを搭載する必要があり、エンジンのインテイクをノーズから移す必要があった〔。ノースアメリカン社では、F-107Aの開発方針として、F-100のインテイクを機体下部に移したモデルNA-211と機体上部に移したモデルNA-212の二つを検討し、NA-212の案を採用した〔。エンジンへは可変断面積ダクトが用いられ、これはエンジン出力と連動して作動した〔Simone 2002, pp. 32–35.〕。この可変断面積のシステムはより発展し、A-5XB-70のインテイクにも用いられることとなった〔Simone 2002, p. 35.〕。
インテイクの位置の他、F-107Aではエリアルールの採用、垂直尾翼の大型化・全遊動化などの改良が行われているが、主翼水平尾翼はF-100と同等である〔。ロール制御にはスポイラーを用いた〔Simone 2002, pp. 25–30.〕 。操縦性の改良として、後にピッチとヨーのダンパーが追加されている〔。
インテイクが背中に設けられたのは、核爆弾を胴体下部に半埋め込み式に搭載〔するにあたり、インテイクの発する衝撃波が投下に影響を与えないようにするためであった。これにより、パイロットの脱出や後方視界に悪影響を及ぼす結果となった。しかし、本機が戦闘爆撃機であることと、当時幅を利かせていたミサイル万能論により、この欠点はあまり問題視されなかった〔Pace 1986, pp. 24, 26, 30.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「F-107 (戦闘機)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 North American F-107 」があります。




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