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MMX : ウィキペディア日本語版
MMX

MMXは、インテルが同社のPentiumプロセッサ向けに開発したSIMD型拡張命令セットである。56個の命令を含む。MMXは、MultiMedia eXtensionsの略であるとの説があったが、インテルは、略語ではない一つの語であるとしている。
== 概要 ==
MMXは、x87FPUレジスタを転用し、1つの命令で同時に複数の整数演算を扱うSIMD型命令拡張である。MMXレジスタはFPUレジスタを共有するため、浮動小数点演算命令とは排他的に使用しなければならない。オペレーティングシステムがプロセスのコンテキストを保存する際には、MMX命令を使用するプロセスはFPU命令を使用しているものと同様に見え、同様にレジスタを保存すれば良い。DSPの得意分野である音声画像動画などのマルチメディア関係の処理を、CPUで扱う際の性能向上が期待されたが、アプリケーションソフトウェア側がMMXを用いるようにプログラムされていなければ、MMXによる性能向上の恩恵は受けられない。
後に、専用のレジスタを使うSSE命令セットが拡張され、より複雑なデータ処理や浮動小数点の演算にも対応。実質的にMMXは不要となったため、インテルではアプリケーション開発の最適化にあたってMMXの使用を避ける事を推奨している。SSE命令搭載以降、命令の種類や処理能力で劣るMMX命令は、主に過去の資産との互換性のみを目的に実装・提供されている。
インテルはまず、すでにリリースしていたPentiumの新バージョン (開発コードネーム ''P55C'') にMMXを搭載、Pentium Processor with MMX Technologyと称して発売。一般にはMMX Pentiumという呼称で浸透した。インテルは、これ以降に発売したIA-32アーキテクチャのプロセッサの多くに、MMXを搭載している。また、他のメーカーのIA-32互換プロセッサのいくつかにも搭載されている。例えば、AMDK6などである。インテルは他社がMMXという名称を使用していることに対し、これを停止するよう求め訴訟に発展したが、最終的には各社間で和解した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「MMX」の詳細全文を読む




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