翻訳と辞書
Words near each other
・ IRAS 17163-3907
・ irascible
・ irascible genius
・ irate
・ Iravati
・ IRB
・ IRBBB
・ IRBM
・ IRC
・ IRC +10216
・ IRCAM
・ Ircle
・ IrDA
・ IRE
・ ire
・ Ire.
・ Ireland
・ ireland
・ Irem
・ IRENA


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

IRCAM : ウィキペディア日本語版
IRCAM[いるかむ]

IRCAM(イルカム、正式: Institut de Recherche et Coordination Acoustique/Musique)はフランスの、音響および音楽の探求と共同のための研究所。1970年より、ポンピドゥー・センターの関連組織としてジョルジュ・ポンピドゥーの指導の下ピエール・ブーレーズによって組織され、1977年に設立した。訳語としてフランス国立音響音楽研究所が当てられている。
== 概要 ==

IRCAMは、今日、音楽制作と科学研究に特化した公的研究機関としては世界で最も大きな組織に数えられる。芸術の未来研究と科学技術のイノベーションが集約する唯一の場といえるこの研究所は、2006年よりフランク・マドレーネが所長の座についており、パリの演奏会シーズンを通じ、また音楽祭や、フランス国内外のツアーを通じて、制作、研究、伝播という3つの基本軸を展開している。
IRCAMは音楽制作の主要拠点であると共に、国際的な作曲家の創作活動やレジデンスの場でもあり、作曲家に対しては委嘱という手段によって、恵まれた出会いの機会を与えている。レジデント・アーティストのプロジェクトは数多く行われており、これらは、複数の分野(音楽ダンス映像演劇映画)に及ぶこともある。毎年行われている音楽祭アゴラでは、こうした創作活動を一般向けに紹介している。
IRCAMは音楽と音響の分野において、科学技術のイノベーションの最先端にいる研究センターである。IRCAMの研究は、幅広く国内外の大学や企業と共同して行われ、その範囲は音響学信号処理情報理論 (言語リアルタイムデータベースマンマシンインタフェース)、音楽学、音楽認知研究に及ぶ。これらの研究はメディアアート造形舞台芸術、産業界(文化産業、通信産業、情報産業、自動車産業交通機関)にまで応用されている。
IRCAMは情報音楽の教育の場でもある。世界的な研究者や作曲家の協力によって作曲の研究課程や講習会が行われており、さらにパリ第6大学(UPMC)との共同による修士課程(音響学信号処理、応用音楽情報理論)が開設されている。一般人向けのものとしては、教育省と各音楽院との綿密な共同によってインタラクティブな教育ソフトの開発が行われている。
2006年より、創作活動と技術研究、そしてそれらの伝播を同時に促進させるために、研究所全体の方針として芸術面に重点を置くこととなった。以下の一連の変革はそれによるものである。
* 現在の美的価値観に合わせて、共同制作者らとシーズンのプログラムを変更する
* 研究室から離れ、現在の音楽シーンおよび舞台芸術に集中する
* 研究課程の増員と期間(2年間)の変更
* 作品の伝播や作品の永続性を保証するための資料収集のあり方の改革
* フランス内外におけるIRCAMの協力者の創出
* 文化活動やジャーナルの制作、一般向けに新たな企画を立案

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「IRCAM」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.